ひとつの島に、ふたつの海
佐渡の海は場所によってまったく表情が変わります。日本海の風をまともに受ける外海府側は、波に削られた断崖と奇岩が続く荒々しい海。一方、内側の湾や南部の海岸は穏やかで、透明度の高い入り江が点在します。
「佐渡の海」とひとくくりにせず、目的に応じて行き先を選ぶのがコツです。泳ぐなら穏やかな砂浜、景色を見るなら断崖の海岸線へ。
泳ぐ:透明度の高い浜が点在
佐渡には規模の異なる海水浴場が島内各所にあります。都市部の海と違って人が少なく、水の澄み方に驚く方が多い場所です。
- 素浜海岸:南部の長い砂浜。ゆったりと過ごしたい方に
- 達者海岸:相川エリアからアクセスしやすく、透明度に定評
- 入崎海岸:北部。キャンプと組み合わせて楽しむ人も多い
遊泳期間・監視体制・設備の有無は海水浴場ごとに異なります。シーズン前後は監視員がいない場合もあるため、無理のない範囲で楽しんでください。
眺める:断崖と奇岩の絶景
尖閣湾は、海に切れ込む断崖が連なる佐渡を代表する景勝地です。展望台から見下ろす入り江の造形は、日本海の波が長い時間をかけて刻んだものです。
島の北端にある二ツ亀は、亀が2匹うずくまるように見える岩島。潮の満ち引きによって陸とつながる砂州が現れ、時間によって景色が変わります。隣接する大野亀は、初夏にトビシマカンゾウの黄色に染まることで知られます。
漕ぐ:たらい舟という佐渡ならではの体験
小木周辺で受け継がれてきた「たらい舟」は、岩場の入り組んだ海でサザエやアワビを採るために発達した、佐渡独自の小舟です。丸い形が狭い岩場での小回りに向いていました。
いまは観光として体験でき、船頭さんに漕いでもらうだけでなく、自分で櫂を握らせてもらえることもあります。見た目以上に思いどおりに進まず、そこがまた面白い体験です。